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第3章 初体験

『おにぃ………ちゃ………きもちぃ……よぉ……』







いつもの妄想ではいつだって奈都は俺を呼ぶ。

俺を欲しがって
俺だけを見て
俺のモノでよがる。









喉から手が出るほど聞きたかった奈都の甘い声。











その声は俺に向けられた声じゃないのに………
爆発寸前のソレは、今までで一番硬く熱を帯びている。









「はっ………っ………！」
息を殺して握る手の速度を上げる。