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俺の妹
第30章 安西家
ーーコンコン

ノックの音がして
「随分楽しそうね」

椎奈の母親がこれまた高そうなティーポットと
テレビでしか見たことないようなティースタンドに
カラフルなマカロンや小さいケーキを載せて持ってきた。


ちょっと引いてたら

「引くなよ……」

小さい声で椎奈に怒られる。



「いただきます……」
その場で淹れてもらった紅茶を少しかしこまってすすった。

「ママ、晃はコーヒー派だよ」

「あら、そうなの!ごめんなさい!」

「いえ、こんな美味い紅茶なら毎日でも飲めます」

「あはは!!何緊張してんの!?」

「してねぇよ!」

俺たちの会話を聞きながら、椎奈の母親はニコニコと笑っている。








ふわっとしてて、心地いい空気が俺を包む。








この感じ…………




俺、よく知ってるような………
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