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俺の妹
第34章 本当の兄弟、本当の姉妹
「美穂さんは……
私のために………」
そう言って泣き崩れてしまった。
何も言わない母さんに不信感が募る。
「父さんは……知ってんのかよ…」
そう聞いた時だった。
「もちろん知ってるよ」
リビングの入り口にキャリーバックを抱えた父さんが立っていた。
「パパ!!!!」
奈都は驚いて声をあげる。
「さっき空港に着いてね
着いてすぐに母さんから連絡をもらって
会社に寄る予定をキャンセルして帰ってきたんだ」
父さんはにっこり笑ってリビングに入った。