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俺の妹
第37章 それぞれの想い
「意図的な取り違え……
その条件として、戸籍だけはそのままにして欲しいと頼んだの」
母さんがゆっくりと口を開く。
「お互いが取り違えた状況で子供を育てて
20歳になった時、きちんと全てを子供達に話し、
養子縁組という形で正式に手放しましょう
それが私の出した条件だった」
「待てよ、今まで、奈都は“竹内”でずっと学校も通ってたじゃねぇか!」
安西だって、ずっとその名で通っていたはず……
「そこは安西さんが、ずっと手を回してくれてたんだよ」
父さんは目を細めた。
「だから、奈都にはずっと私立に通ってもらってた。
晃は成績が悪くて小学校までだったけどね」
にやりと笑う。
その条件として、戸籍だけはそのままにして欲しいと頼んだの」
母さんがゆっくりと口を開く。
「お互いが取り違えた状況で子供を育てて
20歳になった時、きちんと全てを子供達に話し、
養子縁組という形で正式に手放しましょう
それが私の出した条件だった」
「待てよ、今まで、奈都は“竹内”でずっと学校も通ってたじゃねぇか!」
安西だって、ずっとその名で通っていたはず……
「そこは安西さんが、ずっと手を回してくれてたんだよ」
父さんは目を細めた。
「だから、奈都にはずっと私立に通ってもらってた。
晃は成績が悪くて小学校までだったけどね」
にやりと笑う。