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俺の妹
第38章 鬼の目にも…
「私は一切の感情を押し殺し
取り憑かれたように後継ぎを産ませることだけ考えた。
そして、妻が妊娠し女だと知らされ愕然とした。
また悪夢が繰り返される。
母の仕打ちは終わらないのだと。
私は苛立ち、妻を責め気付いたら手まであげていた。
それでも私はどうすれば妻を守れるか……
そればかり考え、恐ろしいことを告げた。
お腹の子を……堕ろせと。
それでも泣きながら産みたいと言う妻に心が揺らいだ。
妻を守ることばかりで
自分と皐月の子を殺そうとした自分に気づき心から恥じた
私は覚悟を決め、産まれてくる子も共に守ろうと
産むことを承諾した」
取り憑かれたように後継ぎを産ませることだけ考えた。
そして、妻が妊娠し女だと知らされ愕然とした。
また悪夢が繰り返される。
母の仕打ちは終わらないのだと。
私は苛立ち、妻を責め気付いたら手まであげていた。
それでも私はどうすれば妻を守れるか……
そればかり考え、恐ろしいことを告げた。
お腹の子を……堕ろせと。
それでも泣きながら産みたいと言う妻に心が揺らいだ。
妻を守ることばかりで
自分と皐月の子を殺そうとした自分に気づき心から恥じた
私は覚悟を決め、産まれてくる子も共に守ろうと
産むことを承諾した」