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第5章 共鳴

「もう………やめたいよ………こんな恋っ……」





俺もだよ。





「辛くてっ……！でも愛しくて……っ！」





わかるよ。






「家族だからっ……姉弟だからっ………距離も取れないっ……」






すげぇわかるよ。























「椎奈…っ！！！」











心臓が鷲掴みされたみたいに痛ぇ。
椎奈のこの涙は、俺が流せなかった涙だ。










「その傷、俺が舐めてやるよ…っ！」
気付いたら、俺は椎奈を強く抱きしめていた。