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彼女は思い通りにいかない
第10章 白に染まる体~side遥斗~
海の近くにあったラブホテルはまだ昼過ぎだったからだろう、がら空きだった。
適当に部屋を選び、裸にさせた志織を浴室に連れていく。

「お風呂で…するの?」

「嫌か?」

「ううん、遥斗さんとならどこでもいいよ?」

ずきゅん!
と志織の笑顔にやられると同時にちょっと罪悪感が湧いた。
欲望変態丸出しな自分を少し情けなく思う。

いや、まあだからって言ってやめないけどね。

浴槽にお湯を入れてる間に、マットを敷き洗面器にローションとお湯を入れてかき混ぜる。
とろとろと俺の指を流れる粘液に志織が興味深げに近づいた。

「それ、ローション?そんなふうにして使うんだ」

洗面器に手を入れ感触を確かめる志織。
ちょっと楽しそうだ。
俺はマットの上に座る志織の後ろに回ると、ローションを掬い彼女の背中に塗り始めた。

「わ、すっごい…ぬるぬるしてる…」

白い背中を時々ぴく、と反らしながら志織はまだ洗面器と遊んでいる。

精液まみれにするのも好きなシチュエーションなんだけど、ローションまみれにするのも俺の好みだったりする。
とりあえず液体まみれにするのがいい。
そういや海やプールで水に濡れてんのも興奮するわ。

と、俺の性的好みは置いといて。
手のひらを背中からお腹に回しゆっくりと志織の肌を堪能する。
柔らかい肌、肉質は男の俺にはないものだ。


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