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どこまでも玩具
第1章 現れた白衣

 ピチャ。
 「あぁああ!!」
 有り得ない。
 いや、予感はしてたが。
 突然の背後からの刺激に飛び上がる。
 類沢の馴れた手つきで四つん這いにされた俺は、自分の脚の付け根に顔を埋める彼のなすがままになっていた。
 ピチャ。
 拡げられ、舌を挿入される。
 「はあッッぐ……て…んめ」
 「グチャグチャな癖に、キツいね」
 「ああ!?」
 指が一本ねじ込まれた。
 ぐりぐりと中を犯される。
 嫌だ。
 何で。
 その繰り返し。
 「誰か……た…すけ」
 指が二本に増える。
 ソファにうずくまって快感に堪えるしか無い自分に絶望する。
 「助けが来たら、困るのはそっちじゃないの」
 ビクン、ビクンと意志に反して体が跳ね上がる。
 「な……んでだ」
 「男なのに尻に指入れられてヨガってるから」
 ほら、と三本目が加わる。
 「やぁあああ――!!」
 グチュグチュ。
 湿った音が耳にまとわりつく。
 「あぁ……はあ」
 自分の吐息が部屋に響く。
 最悪。
 しかし、その思考も消えていく。

 「あんんッ……ゃぅあ」
 日が沈み、保健室は闇に包まれている。
 そんな静けさの中、喘ぎ声はよく響く。
 「巡回の先生に気づかれるよ。声、我慢できないの」
 「は…無理に……決まっ…あん…て」
 口に濡れた指を差し込まれる。
 それだけで頭に熱が上り、だらしなく声を上げてしまう。
 「それ、瑞希の中に入ってたヤツ」
 羞恥心と無力感に脱力するしかない。
 「じゃあ、そろそろ始める?」
 カリカリと先端を引っ掻かれ、快感が狂わす。
 低い機械音が耳に届く。
 涙と唾液で乱れた顔で音の方を向くと、なんともグロテスクなデザインの棒を握っている。
 振動が腹に響く。
 名前だけは知っていた。
 一度も本物を見たことは無かった。
 バイブ。
 類沢はそのスイッチをカチカチと操作し、三段階の威力を見せ付ける。
 「ははは、面白い顔」
 残酷に笑うと、俺の脚を開いてソレをあてがう。
 既に小さく振動するバイブに、腰が震える。
 「頼む…頼むから、それだけは」
 「もう時間切れ」
 ズブズブ。
 「ひがッッああああ!!」
 「血は出てないね」
 「やぁあああ――ッ」
 痛い。
 内臓が全て引きちぎられてるみたいだ。
 「も……許し……ぁううん!!」
 類沢は、笑いながら出し入れを繰り返す。
 
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