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どこまでも玩具
第7章 阻まれた関係
「瑞希は知ってたかなぁ」
指が抜かれる。
チュプ、と音を立てて。
だが、孔は収縮を繰り返している。
白衣がはだけ、熱いモノが代わりに押し当てられる。
「二年前から、瑞希を見てたこと」
ジュプ。
「は……ぁあ……」
一気に貫かれた衝撃が木霊する。
脚にかけられた手が、ユルユルとそこを撫で回す。
同時に雛谷は律動を始めた。
水音しか聞こえない。
「んんあ、ひッッぅぐ、ぁんんッッ」
バチュバチュと。
「だから、ショックだったんだよね」
髪の毛を掴まれる。
優しく、強く。
痛みと快感で脳が狂いそうだ。
「類沢先生に先を越されるなんて」
「ぃいい―――ッッ」
反動をつけて抉るように押し込まれる。
だが、雛谷は足りないと言うように、胸に舌を這わす。
甘い快感と、強すぎる刺激。
涙と唾液が顎を伝う。
それを雛谷は愛しそうに指で掬う。
「気持ちいい?」
「ぅあ……やぁッッもう、や」
「嘘つき」
ガンガン容赦なく中を広げられる。
雛谷のは果てる気配も無く、更に大きくなっているようだ。
まさか。
俺はぼーっとした頭で記憶を探る。
異常なまでの快感。
欲求。
彼の精力。
薬?
瞬間鳥肌が立った。
逃げたくなる。
しかし、それに気づいた雛谷はしっかり腰を支えると、自分の上に俺を跨らせた。
足の拘束は解かれた。
「ひッッぎ……、ぁぐ」
より深く擦られ、視界が飛ぶ。
俺は雛谷の首に抱きついて顔をうずめた。
もう自力ではどうにも出来ない。
ただ、快感に喘ぐだけ。
「嬉しい、瑞希壊れちゃいそうだね」
縛られた手首がしびれる。
シャツを剥ぎ取られ、俺は全裸になっていた。
汗が流れる。
二人の息と水音が思考を曇らせる。
こんなの、正気でいられるワケがない。
「も、むりッぃいぐッッ……はん、ゃあんッッ、あ"ん」
雛谷はギュッと俺を抱き締め、深く深く貫く。
白衣に包まれ、錯覚する。
―瑞希―
あの教師と。
「あは、瑞希苦しそう」
―ははは、面白い顔―
歯を食いしばる。
もう、逃げられないのに。
俺は助けを求めた。
「いぃやッッやだ、だれか……だれッッが、たすけ、ぁんッひ」
「僕が助けてあげてるでしょ?」
雛谷は壊れ物を扱うように俺の髪を梳いた。
「類、ざッッわ先、生!」