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官能エッセイ集 ~官能の景色~
第2章 彼女の“やり方”
『彼女の“やり方”』


シノブは四つ年下です。
シノブからよく
「今日、あなたのこと想いながら一人でしちゃった」
とメールで言われました。

「明日、あなたに逢うから、1回でやめにしておくわ」
とも。

彼女の弁護のために言いますが、彼女はお堅い公共施設で働いていて、身なりも派手ではなく、きちんとしていて、どちらかと言うと清楚な女性です。

そんなシノブが“一人で慰める”ものかと、驚いたのを憶えています。
最低でも1週間に2回はしているようでした。

私はまじめに聞きました。
「どうやってするの?」
「寝る前とか、朝起きる前とか布団の中でよ……」

彼女にはもちろん旦那さんがいて、子供も二人います。
「左手で広げて、右手の中指でするの。そのとき脚は伸ばさないとイケないの……」

ふーん、シノブは両手を使うんだ……?
人によってやり方は違うんだ……。
ミキは、中指だけ中にめり込ませてやってたっけ……。

でもそのあとになって、なぜシノブが両手を使ってするのか、その意味が分かりました。
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