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ひよこと野獣
第7章 野獣 武志の戸惑い
眠ってしまった陽菜を見て俺は自分で自分の処理をした。
目を瞑れば陽菜のあられもない姿が蘇り何度も抜ける。
俺は欲を抜きながら、最後の一線を越えずに済んだことに少しホッとしていた。

陽菜の小さな体。
陽菜の純粋な心。

年齢は二つしか変わらないが俺と陽菜との間には長い道のりが見える気がしてならない。

俺の中で陽菜と別れる意思はもうなかった。
思春期真っ只中の男にはあるまじき事だが、陽菜が卒業するまでセックスなんかしなくたっていい。
そう思えるほど本気だ。
逆にしてしまったが最後、自分が暴走してセックスばかり彼女に求めそうなことの方が怖い。

陽菜の柔らかい髪の毛を手で漉きながら、俺は彼女の隣でいつの間にか眠りについた。




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