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ひよこと野獣
第10章 ひよこ 陽菜の嫉妬
その日に限って私はひとりで帰っていた。
先輩は進路相談で遅くなるから、と言っていて待たれるのもプレッシャーになるかな?って思ってひとりで帰ることにしたのだ。
だけど……校門を出た瞬間に私はその選択を後悔した。
「あら、あなたが陽菜ちゃん?」
声をかけられそちらを見ると毛先をくるくるとカールさせた綺麗な女の人が笑顔を私に向けている。
「あの……?」
「あぁ、ごめんね。私ひとみって言うの。武志から聞いてない?」
も、元カノさんだ……
前に先輩が電話口で名前呼んでた……
私が首を横に振ると、ひとみさんは私を見てくすっと笑う。
「まだ武志とエッチしてないでしょう?」
「な、何で知って…っ!」
私の慌てぶりに色の濃い口紅をつけた唇の端が上がった。
もしかして……先輩が言ったの…?
先輩は進路相談で遅くなるから、と言っていて待たれるのもプレッシャーになるかな?って思ってひとりで帰ることにしたのだ。
だけど……校門を出た瞬間に私はその選択を後悔した。
「あら、あなたが陽菜ちゃん?」
声をかけられそちらを見ると毛先をくるくるとカールさせた綺麗な女の人が笑顔を私に向けている。
「あの……?」
「あぁ、ごめんね。私ひとみって言うの。武志から聞いてない?」
も、元カノさんだ……
前に先輩が電話口で名前呼んでた……
私が首を横に振ると、ひとみさんは私を見てくすっと笑う。
「まだ武志とエッチしてないでしょう?」
「な、何で知って…っ!」
私の慌てぶりに色の濃い口紅をつけた唇の端が上がった。
もしかして……先輩が言ったの…?