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心をあげる
第3章 あなたが呼んだ
今日も深夜まで
私はひとりラボに残り作業をしていた。
そしていつものように
睡眠を取るためだけに帰宅する。
いつもと違うのは、機械トラブルのため
SINの工場の中を通り抜けなくては
ならなくなってしまったことだ。
私はSINの工場にはあまり来ない。
何万体もの人型の物体が流れている様は
あまり気持ちのいいものではないから…
SINは見た目は人と変わらなかった。
用途に合わせたチップさえ入れれば
まるで人のようにスムーズに動くのだった。