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心をあげる
第7章 あなたへ届け
「話って…何?
会社じゃ話せないこと?」
「ん…まぁ、待てよ。
久しぶりだなぁ〜この部屋。
全然変わってない…
新しい恋人でもできたかと思ったけど…
一緒に暮らしてる奴はいないんだな。」
タク…そんなこと思ってたんだ。
一緒に暮らしてる人はいるけど…
リュカには生活感が無いから
わからないのかな。
「…私はずっとリュカだけだよ。」
そう言って、幸せだった頃の二人が収まる
写真立てを見つめるマイカを
タクは熱のこもった瞳で
しばらく見つめていた…