この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
ダディisサディスト
第31章 一粒と空瓶
小雪さんに渡された新しい小瓶の錠剤が…
また一つ…
また、一つ――――…
私の中に溶けていく度に…
母体へと変わっていく気がする―――――…
旦那とは、相変わらず寝室を別に過ごすが…
…今なら…
薄い旦那の精子でも妊娠できる――――…
そんな気がしてなら無い…
そんな…悶々とした夜に…
山越さんから……
連絡が入る――――――…
《ナツ―――…
“妊娠の会”の日程、場所が決まった。
お前の危険日を計算しての日程だ。
旦那への対応は、ナツにまかせる。
当日…何時もの駐車場で待つ――――――…
小瓶の薬はちゃんと飲んでいね?
ナツ、最高の夜にしよう》
私は…
メールの内容に、緊張した…
しかし…緊張と同じくらい興奮もしていた…
小瓶は後…後わずか―――…
当日の朝に飲んで……
空になる――――――…
小雪さんかしら…?危険日を計算したの…
それとも、
細かい事が得意な…緑川さんかしら…
ホントに…山越さんのチームは…
抜かりがないわ……