この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
ダディisサディスト
第33章 5時間前と現在
史朗を迎えに行く―――…
久しぶりの園庭が…懐かしく感じだ…
入園式…運動会…お遊戯会…
行事で園に来ることはあるが…
こうやって…史朗の送り迎えは…妻のナツに任せっきりだった―――――――…
泊まりで居ないなんて――…
ナツにしては…初めての事だ―――…
史朗が先生に別れの挨拶をして…笑顔で俺に駆け寄る…
見た目は…
俺に似ている史朗………
でも、がんばり屋な性格や頭の回転は…ナツに似ている…
可愛い我が子―――――…
こんなヘタレな俺の子を産んでくれた…ナツ―――…
ホントは…
感謝して…我が子同様大事にしないといけないのは解っているが―――――…
男として…全てにおいて、妻より劣っていると感じてしまう―――――――…
だから…逃げて―――――…
落ちて―――――――…
すがり付いて―――…また…
逃げた――――――――…
俺は…
優秀過ぎる妻が……
腹の中で―――…
俺をバカにしているのでは…
と…不安になる…
そんな不安に駈られてる自分も見せたくなくて…
また…
背を向け…逃げた――――…
最近…
ナツの
笑顔を見ていない気がする…