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ダディisサディスト
第33章 5時間前と現在
ふと――――…俺の髪に――…
触れた感覚がある!!
俺は、ビクッ!と大きく警戒の動きを表した!
「目隠しを取るだけですよ…そんなに警戒しないでください――――――…」
緑川の…冷たい言い方に…
恐怖しか感じられない…
緑川は、俺の視界を自由にすると……
「目は直ぐに、なれてきますよ」
と、微笑む―――――…
確かに…目に何かをされた訳ではなかった…
ゆっくり…
状況を見ることが出来た…
どこかの……部屋?
目の前には、襖があり……
その奥が…異様な雰囲気の騒がしさだと―――――…
感覚で解った―――――…
襖の向こう側―――――…
俺のこの状況―――――…
猿ぐつわを…
必要以上に噛み締めて――…
ガクガクと震える……
椅子に縛られ…
声も出せず―――――…
唯一…自由な視界だが――…
それゆえに…
不安と…恐怖が…
増幅させられる―――――…
俺は―――――――――…
冷たい目の…緑川に…
拉致され――――…
…ボコボコに殴られ…
殺されるのか…?
襖の向こう側の…
異様な雰囲気は―――――…
俺と同じ様な―――――…
無惨な撲殺…死体が―――…
転がっているにちがいない…
「さぁ――――…
……トラブルの確認を…
してください――――…」
目の前の――――――…
襖が―――――――――…
開いた―――――――――…