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ダディisサディスト
第35章 子供と大人

私は…
史朗の手を繋ぎ――…



緑川の運転する車を見送る――――…




ヘッドライトが小さくなり…



見えなくなると…



私の手を握っていた…


史朗の手が…
小さくキュッと握るのが解った―――…





不安なのだろう――――…



こんな小さい子を不安にさせている罪悪感に……




私は………これから訪れる…

史朗の夜を…
なんて説明したらいいか…解らなくなる―――――…






「史朗君…ごめんね?
パパをお仕事に戻らせて…」




「うん――――…」





父親の前では平気な素振りをしていたのに…



いざ、一人にされると……

不安になるのは……当たり前…







「ねぇ、この前一緒に行ったファミレスでご飯食べよっか―――――…」




史朗の手は緊張していたが…



知っている場所へ行く……



それだけで…
緊張が緩和されたようだった…




「小雪さんと一緒に行ったファミレス?行きたい!!」






そこは…
まだ五歳の子供…可愛い反応を見せる――――――…




一先ず……
私の緊張も…緩和された…



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