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第36章 飼い主と奴隷

ナツは…

ピアスを見つめ―――…



ゆっくり……




顔を上げた―――…








飼い主が…奴隷に…二度目の契約の印を贈る――――…





深い意味があるのを―――…





ナツは知らない――――…






“何があっても―――…

一生手元におき…見守る”







「ナツ…旦那と話し合え――…


旦那がナツを、受け入れられないと言うのなら――…


明日――――…私と史朗を迎えにいく――――――…


旦那が受け入れ――――…夫婦として…始めるなら…


ピアスを置いて――――…


二人で史朗を迎えに行け…




その瞬間から……




“永遠の放置プレイ”だ…」







ナツは―――――――…



ピアスを握りしめた――…




「山越様……

私――…“永遠の放置プレイ”になった時…

耐えられなくて――――…

死ぬかも――――――…」



ナツは、自分の貪欲までに汚い性欲を…知ってしまった…



私の調教がなくなり…体をもて余すかもしれない…



だが……私は…賭けたのだ…



目覚めた…旦那の欲望に…




だから……





「―――…奴隷には、


死ぬ権利すらない――…」





と…



笑って―――――…



宴会場を出た―――――…