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第38章 【最終章】あの日と今とこれから

あの日――――――…



史朗を迎えに来たのは……





北山 マサルとナツの夫婦だった…








朝霧のまだ残る時間帯――…




私は、史朗を起こした……




「史朗君、パパとママ…お迎えに来たよ―――――…」




史朗は、ベッドの中で微笑み…






「小雪さんの…言った通りだったね……ありがとう」




って…


寝ぼけてフラフラしているのに…玄関まで、走っていく姿を―――――…




私は…今でも忘れない…






ナツとは…
目を会わせただけで―――…





最後の挨拶とかは…




しなかった…







夫婦で現れた時点で―――…




私のサポートとしての役目は終わったのだと……



思ったから―――――――…




それに…


史朗を抱き締めるナツは…



幸せそうで……



もう、私が支えなくても大丈夫だと…解った――――…




だって―――――――…


母と子の後ろには……



まだ頼りないが……



ちゃんとした支えが…

二人をしっかりと見つめていたから…