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ダディisサディスト
第38章 【最終章】あの日と今とこれから
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プルル―――…プルル…
携帯が鳴り――――――…
私はやっと体を動かした…
「もしもし――――…」
『もしもし、俺―――…
二人、そっちに行った?』
電話の相手は…父の調教の手助けに行っている緑川だった…
「ええ、今―――…史朗君と帰りました」
緑川は、ため息をつきつつ…
笑った…
『そう――…こちらは、ゲストの方々の朝食が済みしだい解散です。
こんな結末になるとは……
私は、驚いていますが――…
小雪さんと、響さんは……予想していたんですか?』
私は…部屋に戻り…
さっきまで史朗が寝ていたベッドを見つめながら…緑川の電話にとぼけてみた――…
「なんの事ですか?」
『小瓶――――…
排卵誘発剤じゃ…なかったんだろ?
…“ピル”だろ―――…?』
私は、史朗の形に膨らんだままのベッドを見て―――…
鼻で笑った――――――…
「…サディストが…そんな事気にしてたら…
楽しく調教なんて出来ないわよ…」
『ふっ…それも…そうだ…
小雪さん―――…惚れ直しました』
「ど〜も…」
緑川は、受話器にチュッとキス音をさせて…電話を終わらせた――――――…
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