この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
ダディisサディスト
第38章 【最終章】あの日と今とこれから
プルル―――…プルル…
携帯が鳴り――――――…
私はやっと体を動かした…
「もしもし――――…」
『もしもし、俺―――…
二人、そっちに行った?』
電話の相手は…父の調教の手助けに行っている緑川だった…
「ええ、今―――…史朗君と帰りました」
緑川は、ため息をつきつつ…
笑った…
『そう――…こちらは、ゲストの方々の朝食が済みしだい解散です。
こんな結末になるとは……
私は、驚いていますが――…
小雪さんと、響さんは……予想していたんですか?』
私は…部屋に戻り…
さっきまで史朗が寝ていたベッドを見つめながら…緑川の電話にとぼけてみた――…
「なんの事ですか?」
『小瓶――――…
排卵誘発剤じゃ…なかったんだろ?
…“ピル”だろ―――…?』
私は、史朗の形に膨らんだままのベッドを見て―――…
鼻で笑った――――――…
「…サディストが…そんな事気にしてたら…
楽しく調教なんて出来ないわよ…」
『ふっ…それも…そうだ…
小雪さん―――…惚れ直しました』
「ど〜も…」
緑川は、受話器にチュッとキス音をさせて…電話を終わらせた――――――…