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第6章 人妻と娘

ノックすると…勢いよくドアが開く…




「すまん！助かった！！」



と…声がして…女性が持っていた封筒を受け取り……


ドアは…閉まった―――…



女性は…
一言も発することもなく―…



役目が終わったことが…



見ていた私にも解った――…





女性は…
ハッっとして…グッと固まり…

えっ…！と…―――…置いていかれた感じがした…










誰が見ても…解るだろう…




彼女は…旦那が自宅に忘れてた

大事な書類を届けにきた“主婦”だろうと―――――…



若い感じの彼女は…


旦那や取引先に失礼のないように…



清楚な気のきいた服装で…

細身の彼女を女性らしく…可愛らしく…


包んでいた……



しかし…男性はスーツ…女性社員は、制服のここの会社では…



彼女は…浮いていた―――…