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噂をすれば恋
第7章 コ
「もしよかったら、今度妹の家でって、俺の実家だけど。
一緒に真央を見てくれると 土日も一緒にいられて嬉しいんだけどな」

なんて照れて言う。
照れてる場合じゃないんだけど・・・

「それ、言ってくれたらよかったのに」
「え!付き合って間もない女の子に、一緒に子守りしませんか?って?」

ナイナイ!と大きく首を振る。

「エ・・エッチの前に油抜くってシャワーするのは・・・」
「ああ。妹にいつも油臭いって言われるんだ。女の子はいやだろ?」

そうなんだ。

「森川さんに言ってた、もうすぐメドがつくって・・・?」
「土日に見てくれる保育園に来月から空きが出たんだ。
そうしたら俺が子守りをしなくて済むから。
金曜の夜から日曜の夜まで一緒にいられる」

ね。―――って嬉しそうに笑いかけるけど。
私は安心とともに苦笑いしか返せなかった。

「初めてエッチしたとき。翌日の電話で一緒にいるのは女じゃないって・・・」
「あ~。聞いてたのか。ごめんね。
妹にばれると会わせろってうるさいからさ。
まだ微妙な時だったろ?」

なんていう。今度は金子さんに

「色々な疑問はすっきりした?
で?真樹はどんな噂を聞いたの?なんか誤解があったみたいだね」

と、いつもより優しく聞かれて

金子さんは女性関係がハデで
土日は他の女性のところに行くこと。

それから、これは私が勝手に思ったことだけど
油のにおいは他の女性に寝る前に言われたなんてことも
噂で・・・と嘘をついた。

初めはビックリした顔で聞いていたけど。

ため息をついて

「だから、初めての日にふたりの関係はセフレだって言ったの?」
と悲しそうに笑い、

「聞いてくれればよかったのに。ちゃんと好きって言っただろ?
俺ははじめからセフレなんて気持ちは少しもなかったよ。」
と困ったように笑った。

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