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第2章 婚約者

「水野先生、今日は飲み行きません？折角の初日だし、色々聞いてみたいし。」

そう声をかけてきたのは、隣の机の相沢（あいざわ）先生。

「あ…の…ごめんなさい。今日はちょっと…」

申し訳なさそうに断りを入れる。

「急すぎましたよね？今度は前もってお誘いしますよ。男の先生方も水野先生が綺麗だから気になってしょうがないみたいだし…ね、武流（たける）先生？？」

私の正面の机の武流先生は、急に話を振られて驚いた顔をした。

「じゃ是非今度、皆さんで都合が良い日、水野先生の歓迎会をやりましょう！」

初日の朝、あんなコトがあって正直びっくりしたけど、他の先生方も良さそうな人だしよかった。