この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
SA
第14章 15年前
次の日の夕方。
男の子はやっぱり砂場にいた。
今日もコンビニに行ってから、公園の横を通る。
男の子はまた砂場で山を作ってた。
でも今日の山は昨日までのとは違った。
なんだかちょっとお城みたいな山。
フェンス越しに声をかける。
「ボウズ!今日はお城か!すごいな!」
男の子は相変わらず小さな声だったけど自分から近付いてきて言った。
『【おすなばセット】ありがとう。これ使ったら、いろいろ作れるの』
“ありがとう”と“ごめんなさい”がちゃんと言える子は良い子だ。
きっとこの子は良い子だ。
何でこんなに辛そうなんだ?
…聞けない。
過去のトラウマなら、精神の世界でなんとかしてやれるかもしれない。
夜、やってみるか。
コンビニ袋から、お菓子を取り出す。
「おじさん、今日はお菓子もらっちゃったよ。おじさんこれ以上太ると困るから、ボウズが代わりに食べてくれると助かるなぁ〜」
男の子はやっぱり砂場にいた。
今日もコンビニに行ってから、公園の横を通る。
男の子はまた砂場で山を作ってた。
でも今日の山は昨日までのとは違った。
なんだかちょっとお城みたいな山。
フェンス越しに声をかける。
「ボウズ!今日はお城か!すごいな!」
男の子は相変わらず小さな声だったけど自分から近付いてきて言った。
『【おすなばセット】ありがとう。これ使ったら、いろいろ作れるの』
“ありがとう”と“ごめんなさい”がちゃんと言える子は良い子だ。
きっとこの子は良い子だ。
何でこんなに辛そうなんだ?
…聞けない。
過去のトラウマなら、精神の世界でなんとかしてやれるかもしれない。
夜、やってみるか。
コンビニ袋から、お菓子を取り出す。
「おじさん、今日はお菓子もらっちゃったよ。おじさんこれ以上太ると困るから、ボウズが代わりに食べてくれると助かるなぁ〜」