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第2章 お仕事、決まりました!
私の答えを聞くまでもなく、熊さんは続ける。

『そういう人達はね、魂がくすんでるんだよ。その魂たちを精神の世界で満たしてやると、魂が浄化されて犯罪を犯したり自殺を選んだりしなくなる。』



魂?
精神の世界?

わけがわからない。

混乱してるところに、閉店作業を終えた南くんが入ってきた。



『どうしよう、南。うまく説明できないんだけど』

南くんは呆れて言い放つ。
『オーナーは説明下手ですからね…実際にやってもらうのが1番わかりやすいんじゃないですか?』


『でも美織ちゃんにいきなりやれってのも…ハードなのだったら可哀想だし。そうだ、南。お前実技研修やってやれ!またくすみかけてるし、美織ちゃんについでに浄化してもらえ!』

オーナーの発言に驚く南くんに、オーナーは続ける。

『さっきも美織ちゃんのことさらっと綺麗だとか言ってたし、オープン前にちらっと見ただけのはずのポスターも覚えてたしな』


ニヤニヤするオーナーと、顔を赤くする南くん。



『美織ちゃん、この財布持ってて。』


熊さんはそう言うと、黒い長財布を私に渡した。財布の隅に金色の熊の絵柄の刻印を見つけ、思わず吹き出しそうになるのを堪える。

『浄化が終われば、浄化見合った報酬が勝手にその財布に入るから。』

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