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第17章 15年前 4
それから二人は帰り、シュウジと二人きりになった。



風呂入らなきゃな…
あ、風呂掃除してねぇや。






風呂場を開けて驚いた。
…これも紀子がしてくれたのか?

風呂場は綺麗に掃除され、子供用シャンプーやら体を洗う子供用のスポンジやらが、きちんと用意されていた。





そんなお風呂にシュウジと二人で入った。


湯船に浸かりながら、シュウジに話してなかった大事なことを話す。






「なぁシュウジ…これからシュウジのおうちがここになったら嫌か?もうお母さんには会えないかもしれないけど…」



シュウジはきょとんとして、少し考えてから言った。

『嫌じゃない…ぼくずっといていいの?』

「あぁ、おじさん一人暮らしでさみしいからな」

『おじさんが、おとうさんになるの?』




「…そーかもな」

なんかはっきりと、断言できなかった。


『やったぁ!』

でもシュウジは喜んでるみたいだ。
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