この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
SA
第17章 15年前 4
俺なりに、精一杯丁寧に説明した。
『さよならじゃない…?』
「うん、さよならじゃない」
別れでは無いことを理解して、少しほっとしたシュウジに言う。
「シュウジ、お父さんお母さんって紀子おばちゃんと秀治おじちゃんのこと呼んでみろ」
『…おとうさん、おかあさん』
照れながら言うシュウジを紀子と秀治くんが抱きしめた。
紀子も秀治くんも、泣いていた。
『これから何があってもお父さんとお母さんが守るからッ…』
2日後、あの母親とロクデナシの家に残りの500万と書類を持っていった。
母親は金にうっとりして、シュウジの様子は一言も聞かなかった。
そして養子縁組手続きを出して、シュウジは“高瀬修士”から“南修士”になって、妹夫婦についていった。
寂しかったけど、しょっちゅう紀子がくれる近況報告で、これで良かったんだと思えた。
『さよならじゃない…?』
「うん、さよならじゃない」
別れでは無いことを理解して、少しほっとしたシュウジに言う。
「シュウジ、お父さんお母さんって紀子おばちゃんと秀治おじちゃんのこと呼んでみろ」
『…おとうさん、おかあさん』
照れながら言うシュウジを紀子と秀治くんが抱きしめた。
紀子も秀治くんも、泣いていた。
『これから何があってもお父さんとお母さんが守るからッ…』
2日後、あの母親とロクデナシの家に残りの500万と書類を持っていった。
母親は金にうっとりして、シュウジの様子は一言も聞かなかった。
そして養子縁組手続きを出して、シュウジは“高瀬修士”から“南修士”になって、妹夫婦についていった。
寂しかったけど、しょっちゅう紀子がくれる近況報告で、これで良かったんだと思えた。