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SA
第3章 実技研修 南くん
「南くん、私が誰かわかる?」
『…美織さん。…ごめんなさい』
南くんが消えてしまいそうなくらい儚く見えた。
消えないように、壊れないように。
そっと抱きしめた。
「お昼に会った時と全然違ったからびっくりしただけ。私は大丈夫。どうしたの?」
『僕は要らない子だから、お母さんに痛いことされるんだ。おじさんは僕のことおもちゃだって言ってた。学校の先生に言っても信じてもらえないんだ。』
子供のように話す南くんに、子供に諭すようにゆっくり話す。
「南くんは要らなくなんかない。おもちゃでもない。私は、南くんを信じる。守ってあげる。」
今日会ったばかりだけど、純粋にそう思った。
『…美織さん。…ごめんなさい』
南くんが消えてしまいそうなくらい儚く見えた。
消えないように、壊れないように。
そっと抱きしめた。
「お昼に会った時と全然違ったからびっくりしただけ。私は大丈夫。どうしたの?」
『僕は要らない子だから、お母さんに痛いことされるんだ。おじさんは僕のことおもちゃだって言ってた。学校の先生に言っても信じてもらえないんだ。』
子供のように話す南くんに、子供に諭すようにゆっくり話す。
「南くんは要らなくなんかない。おもちゃでもない。私は、南くんを信じる。守ってあげる。」
今日会ったばかりだけど、純粋にそう思った。