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TABOO
第1章 運命の赤い糸

15分もしたら、
潮の香りが鼻についた。
『……海……いいと思わない?俺…海好きなんだ♪』
『……ほんと♪……気持ちいい……』
車の中で流れてる曲も心地良かった。
洋楽のヒップホップ♪
彼と雑談しながら、40分程で海に着いた。
『……はあ……
着いたあ♪』
『……レイくん……運転お疲れ様♪』
『1時間ぐらいで
帰るから海辺歩かない?』
『……そうね……』
(海なんて何年ぶりだろう)
美沙はそんな事を
思っていた。
『……ああ……
気持ちいーなあ~
海はやっぱり
女の子と来たいよね…?』
そう言うと、
彼は大きく伸びをした。そんな彼が少しだけ
大人に見えて、
ドキッとした……
彼が手を繋いで来る。
もう驚きはしなかった。
砂浜に腰を下ろした。
誰もいない、
レイと二人だけの
海だった。

