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嘘つきな唇
第3章 逃避行


そしてテーブルに料理が運ばれた。


『……雪奈♪……
お疲れ様♪』

『……いえいえ♪……
食べましょ♪ルウ♪……』

『……うん!……
めっちゃいい匂い♪』

『……ルウ♪……ビールでも飲む?』

『……いいね♪……飲もっか?
あ、雪奈は程々にね?♪』

『……もう!……だから、
あれはね~』

『……ハハ♪……冗談だよ♪
雪奈も飲みなよ♪
それより早く食べたい♪』

『……あ、そうね!……
はい♪ビール!』

……俺達は……
ビールを開けて乾杯した♪

『……乾杯♪……』

『……ルウお待たせ♪……
食べましょ♪』

『……頂きまあす♪……』

……すると……
雪奈が不安そうに俺を見つめた。

『……ルウ……どう味は?……』

『……雪奈♪……めっちゃ
美味いよ♪』

『……ほんと?……良かったあ!
ルウの味覚に合うかしら?』

『……うん!……もう最高!
雪奈♪料理上手だね♪』

『……そんなに……
得意じゃ無いけど。今日は
ルウの為に頑張っちゃった♪』

『……雪奈♪……有り難う♪』

『……いいえルウ♪……
沢山食べてね♪』

『……はあい♪……』



……愛する人との食事は……
どうしてこんなに美味しいのかな♪

……きっと……
雪奈の笑顔はどんな、
スパイスにもかなわないよ♪
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