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あたかも普通の恋愛小説
第9章 鳥籠アイアンメイデン

梨花子が姫紗ちゃんと何やらスマホでやりとりを始めたので、私は美味しい鶏南蛮を食べていた。熱々のサクサクチキンに甘辛のソース。これどうやって作るのかな。今度レシピ探してみよう。
「大変だ小鳥。とんでもないことがわかった」
「ん?」
「井藤は自分の男友達の彼女を寝取る前科がありまくりだ」
むせた。チキンが気道に。
「とんでもない男らしい!」
憤慨してる梨花子を見ながら私は井藤くんを思い出す。そんなセコそうな感じはしなかったけどなぁ。
「…まぁ昔の話かもね?」
「なぜかばう!」
「姫紗ちゃん苦手。」
それに尽きる。

