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斉藤太一です
第10章 斉藤太一さんですか?
君に
会えなくなって



楽しみが

なくなってしまって




毎日毎日



辛い仕事だけをして
生きていてね








君の


「一生、やり続けるの?」


って言葉が






頭から

離れなくなってしまったんだよ





会社を辞めるなんてこと

怖くて出来ないと
思っていたんだけどね




いつの間にか



一生、あの仕事を
やっていくことの方が


怖くなったんだよ





君は
言ったよね




クリーニング屋さんに
なればいいって。



君はすごいね



どうして
分かったんだい?



やってみると
案外
僕に向いてる仕事なんだ




店を出すまでに

何年も
かかったけど


あの時
転職して
本当に良かったと
思ってるんだ



だから

君に言いたいんだ






ありがとう


って。




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