この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
斉藤太一です
第11章 夏休み
しずくの色んな話を



かすみの色んな話を



聞きたかったよ




今日見た
しずくの爪は
とても小さくて

だから
しずくが赤ちゃんだった頃は
もっともっと小さい爪だったんだよね?


そんな
小さな小さな爪で
自分の顔を
ひっかいたりするのかい?


それに
赤ちゃんがする
手袋なんかがあるの?


知らなかったよ


手袋をされて
しずくは
嫌がらないのかい?

それとも
顔を傷つけないから
痛くなくて
ご機嫌なのかな・・・




赤ちゃんのことは
僕は
なんにも知らないんだよ


だから

聞かせて欲しかったよ



かすみ



今でも

今のしずくの事を
聞かせて欲しいよ



どんなことでも
知りたいんだ


しずくのことも


かすみのことも




あれからの
君のことも



全部。






僕が
もっと
しっかりしていて

もっと
大きな心で

もっと君を
支えてあげられてたら



よかった




ごめんね



君が
せっかく書いた
この手紙を
出せない程


頼りない…大人で






『何かあったら


僕がいつでも助けるから』





あの時


僕は君に
そう言ったのに




そして
その言葉を聞いた君は


僕の手を

ぎゅっと・・・





握り返してくれたのに






この手紙を

かすみは
出せなかった






ほんとうに・・・ごめんね






寂しかったろ





かすみ
/388ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ