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斉藤太一です
第2章 斉藤太一です
ある日
いつものように
君はまた
あの場所に座っていて
翌日もまた
同じ場所に
座っていたね
そんなことは
よくあることだったけど
あの日は違っていたね
君は
同じ服を着ていた
そして
その翌日も
同じ服を着て
あの場所に座っていたんだ
雨が降っていたのに
雨が降っていたのに
傘もささずに
座っていて
膝を抱えて
カラダを丸くして
膝の上に
頭をだらりとさせていたね
まるで
抜け殻のようで
僕は
とても心配になって
君に
はじめて声をかけたんだよ
「うちに・・来ないか」