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斉藤太一です
第11章 夏休み
数日後




「・・こんにちは・・」




しずくだっ!




「は~~い!!」




奥の作業場から
僕は
急いで
カウンターの外まで
移動し


しずくの前に
しゃがんで
目尻を下げた



「待ってたよ

いらっしゃい」



しずくが
ちょっと
照れて笑うのを確かめて


僕は


入口のカーテンを閉めた




「?」




急に
カーテンを閉めたから
しずくが
不思議そうな顔をした




「今日はね
大事な話があるんだ

お客さん来ると
10分じゃ足りないから

しずくちゃん
いる間は
お店はお休みにしちゃったよ」




そう言うと



うんうん
って
小さくしずくは
うなずいていたけど


やっぱり
まだ
不思議そうな顔をした




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