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斉藤太一です
第11章 夏休み
『斉藤太一 様
私
最近
昔のことを
よく思い出します
斉藤さんに
会っていたころのこと。
斉藤さんは
あの頃
唯一
私を叱らない
大人のひとでした
そして
一番優しい
大人のひとでした
だから
何度も何度も
斉藤さんに会いに
行っていました
それなのに
どうして
言えなかったのかな・・・
しずくのこと
斉藤さんには
叱られない
そう
思っていたのに
どうしても
妊娠してる事を
言えなくて
言えなかったから
もう
あの部屋に
行けなくなってしまって
後悔しています
先週
上手に歩けるようになった
しずくを
ベビーカーに乗せて
斉藤さんの
アパートまで
お散歩に出かけました
斉藤さんが
まだ
あの部屋に
住んでいるのかどうか
わからないけど
アパートの前から
階段を
眺めました
結局
すぐに
帰ってしまって
もちろん
斉藤さんには
会えなかったけど
会いたかったな・・。
どうして
会いになんて
行ったのかな・・・
斉藤さんに
なんでもいいから
褒めてほしかったのかな・・・。』
私
最近
昔のことを
よく思い出します
斉藤さんに
会っていたころのこと。
斉藤さんは
あの頃
唯一
私を叱らない
大人のひとでした
そして
一番優しい
大人のひとでした
だから
何度も何度も
斉藤さんに会いに
行っていました
それなのに
どうして
言えなかったのかな・・・
しずくのこと
斉藤さんには
叱られない
そう
思っていたのに
どうしても
妊娠してる事を
言えなくて
言えなかったから
もう
あの部屋に
行けなくなってしまって
後悔しています
先週
上手に歩けるようになった
しずくを
ベビーカーに乗せて
斉藤さんの
アパートまで
お散歩に出かけました
斉藤さんが
まだ
あの部屋に
住んでいるのかどうか
わからないけど
アパートの前から
階段を
眺めました
結局
すぐに
帰ってしまって
もちろん
斉藤さんには
会えなかったけど
会いたかったな・・。
どうして
会いになんて
行ったのかな・・・
斉藤さんに
なんでもいいから
褒めてほしかったのかな・・・。』