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斉藤太一です
第13章 再会と約束
夕方が近くなり
僕の腹が
ぐー・・・と音を立てた
そう言えば
お昼を
食べないままだった
しずくは
あれから
かすみと
何を食べたんだろうか・・
かすみの
「よかったら・・一緒に・・」
あの言葉は
一緒に
お昼を食べないかという
誘いだったんじゃないかな・・
そう思うと
店を
ひとりで
やっていることが
嫌になってきて
また
溜息をついた
なんだよ
結局
僕は
どうしようもない
男じゃないか。
7年前の
あの頃を
思い出した
あの頃よりも
仕事のストレスからは
解放されているけど
恋人もいなければ
さほど
友人もいない
食事は
結局
買って来たものを食べて
部屋で
毎日コーヒーを飲む
あれ・・(苦笑)
何も・・変わってない
かすみは
あんなに
大人になっていたのに