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斉藤太一です
第13章 再会と約束


目を閉じていると

あらぬ方向に
妄想が走ってしまいそうで


僕は

急いで目を開けて
眼鏡を外した





なんだか

かすみが
汚れてしまいそうで




目をゴシゴシと
こすって
もう一度目を開けて

残っていたコーヒーを
一気に流し込んだ





Purururururur・・・





あっ


か、かすみ





慌てて
携帯を手にして

急いで
画面に触れた





「も、もしもしっ」




「あの、斉藤さん?」




「あ、うん、僕だよ
かすみちゃんだよね?」





「はい(笑)」





「え?何か・・おかしい?」





「ううん

なんだか慌ててたから」






「あ、えっと
ううん、なんでもないんだ

ごめんね」





「何が?」





「え、あ、いや、慌てて」





「くすっ(笑)」




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