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斉藤太一です
第13章 再会と約束
さっきまで
落ち着いていたのに
僕の頭の中を
かすみが
覗けるわけでもないのに
僕は
あせってしまった
でも
そのせいか
かすみの声が
明るくて
楽しそうで
うれしかった
「マーマー!」
かすみの向こうから
しずくの声が聞こえた
「しずくもー・・」
「斉藤さん、ちょっとだけ
しずくに代わってもいい?」
「もちろん
かまわないよ」
「じゃあ、ちょっとだけ
代わりますね」
「あ、ちょっと待って
かすみちゃん」
「・・なんですか?」
「あの・・・
また会おうね、とか…
そーゆーこと
しずくちゃんに言っても
大丈夫かな・・・」
「はい…
もちろん」
「・・よかった」
「じゃあ・・代わりますね」
「・・はい」