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斉藤太一です
第13章 再会と約束
7年前の
あの時もそうだった
真っ白というより
真っ暗だった
僕の世界に
色をつけてくれたのは
かすみだった
かすみが
階段の上で
僕を待ってくれていた
あの数か月は
本当に
楽しい時間だった
そしてまた
しずくが現れた
数週間前から
僕の世界は
確実に
変わっている
恋をする・・とか
好きな人が
いる・・とか
誰かを
守ってあげたいと
思う・・とか
愛おしい・・とか
抱きしめたい・・とか・・・
そう
感じることで
まるで
体温が
上がったような気がするなんて
不思議だよ・・かすみ