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斉藤太一です
第14章 変わらない僕・変わらない君

それから

かすみが
僕に返事をくれるまで



どのくらいの
時間が過ぎただろう・・



止められない
言葉を言い切ると


僕は
もう
次の言葉が
出て来なくて




目を泳がせる
かすみを




ただ


見つめてしまっていた






手をのばせば


抱きしめられる距離にいる
かすみに


心臓の音を
大きくしながら



ただ
そこに



突っ立っていた








怖かったよ






君が
口を開くまで





友達としてでさえも

もう会わないと
言われたら


どうしようって







もう



しずくにも

会えないのかな・・って・・・






そう思った時





かすみが

うつむいた






僕の胸に

かすみの

頭があたりそうで




体が

熱くなった









「また・・来てもいいの?」









「来て欲しいんだよ」









「・・・よかった・・」









「寂しい時でも

楽しい時でも



いつでも・・・」









「・・・・うん」









プルルルル・・・







かすみの携帯が




かすみを呼んだ

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