この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
斉藤太一です
第15章 近づく距離・遠ざける君
「・・来る?
・・おとーさん・・」
でも
かすみに
相談もしないで
行くなんて
言えない
「しずくちゃん・・
・・・ごめんね」
嘘をついて
喜ばせることも
・・できないよ
「・・・・・・」
泣かないで・・しずく・・
「僕は明日
お仕事なんだよ・・」
本当だよ
嘘じゃない
「おやすみ・・・
・・できないの?」
声が
小さくなってしまった
しずくが
泣いてしまいそうで
「お、お昼休みに・・」
何言ってるんだよ
「うん」
だって
しずくが
僕を
必要としてくれてるんだよ
こんな
僕を
こんな僕でも
「お昼休みなら
少しだけ
行けるかもしれない」
喜んでもらえるなら。
ごめん
かすみ
本当に…ごめんね
遠くから
しずくを見つけて
そっと
手を振るだけ
そしたら
僕は
すぐに帰るから
勝手に
ごめんね
かすみ。
・・おとーさん・・」
でも
かすみに
相談もしないで
行くなんて
言えない
「しずくちゃん・・
・・・ごめんね」
嘘をついて
喜ばせることも
・・できないよ
「・・・・・・」
泣かないで・・しずく・・
「僕は明日
お仕事なんだよ・・」
本当だよ
嘘じゃない
「おやすみ・・・
・・できないの?」
声が
小さくなってしまった
しずくが
泣いてしまいそうで
「お、お昼休みに・・」
何言ってるんだよ
「うん」
だって
しずくが
僕を
必要としてくれてるんだよ
こんな
僕を
こんな僕でも
「お昼休みなら
少しだけ
行けるかもしれない」
喜んでもらえるなら。
ごめん
かすみ
本当に…ごめんね
遠くから
しずくを見つけて
そっと
手を振るだけ
そしたら
僕は
すぐに帰るから
勝手に
ごめんね
かすみ。