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斉藤太一です
第17章 遅くなってごめんね、しずく
「ずっと
思ってたの・・・」
「・・ん?」
「斉藤さんが
斉藤さんが
しずくのパパだったら
よかったな・・って。
どんどん
お腹が大きくなって
不安になって
でも・・しずくの
本当の父親は
知らんぷりで
いつのまにか
手術も
できない時期になって・・・
そんな時
斉藤さんが
すごく・・優しくて
うれしかった
こんな人が
パパだったら
よかったのになって・・
本当に
思ってたの」
「早く・・
言ってくれたら
よかったのに
そしたら
僕は
7年前
かすみに
プロポーズしたのに」
「言ったよ・・」
「・・え?」
「言った・・・。
斉藤さんが
パパだったらよかったな・・って」
「あ・・・」
「どうしたの?」
かすみを
抱きしめてる手を
ゆるめて
暗闇の中
かすみを
見つめた
「君の
お父さんが
僕だったらいいのにと
言ったのかと
勘違いしていたよ」
「私の?」
かすみが
くすくすと
笑う声が聞こえて
僕の頬も緩んだ
「あぁ
あの時は・・・
ちょっと
立ち直れないほど
ショックだったよ
だから
かすみのことを
好きだなんて
言えなかったんだ
僕は
恋愛対象なんかじゃ
ないと思ってた」
「ごめんね?」
「いいよ
遠回りしたけど
今
一緒にいられるから
かまわないんだ」
思ってたの・・・」
「・・ん?」
「斉藤さんが
斉藤さんが
しずくのパパだったら
よかったな・・って。
どんどん
お腹が大きくなって
不安になって
でも・・しずくの
本当の父親は
知らんぷりで
いつのまにか
手術も
できない時期になって・・・
そんな時
斉藤さんが
すごく・・優しくて
うれしかった
こんな人が
パパだったら
よかったのになって・・
本当に
思ってたの」
「早く・・
言ってくれたら
よかったのに
そしたら
僕は
7年前
かすみに
プロポーズしたのに」
「言ったよ・・」
「・・え?」
「言った・・・。
斉藤さんが
パパだったらよかったな・・って」
「あ・・・」
「どうしたの?」
かすみを
抱きしめてる手を
ゆるめて
暗闇の中
かすみを
見つめた
「君の
お父さんが
僕だったらいいのにと
言ったのかと
勘違いしていたよ」
「私の?」
かすみが
くすくすと
笑う声が聞こえて
僕の頬も緩んだ
「あぁ
あの時は・・・
ちょっと
立ち直れないほど
ショックだったよ
だから
かすみのことを
好きだなんて
言えなかったんだ
僕は
恋愛対象なんかじゃ
ないと思ってた」
「ごめんね?」
「いいよ
遠回りしたけど
今
一緒にいられるから
かまわないんだ」