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斉藤太一です
第17章 遅くなってごめんね、しずく
「そろそろ
電気・・つけようか」
それから
電気をつけて
お互い
ちょっと
照れて笑った
僕は
かすみから
少しだけ
離れて隣に座った
「かすみちゃん?」
「ん?」
「しずくちゃんの
お迎えは・・いいの?」
「いいの」
「もう・・遅いよ?」
「うん
あのね
昨日運動会だったから
明日は学校が
お休みで
でも
私は仕事だから
また明日
おばぁちゃんちに
連れて行かなきゃいけないの
だからもう
今日は
おばぁちゃんちに
お泊りさせてもらったの」
お泊り・・
そんな言葉に
ドキッとしてしまう
「そ、そうか・・」
「・・うん」
「だったら・・」
「・・うん」
「デートしようか」
「うんっ」
かすみが
笑う
だから
僕も
笑顔になる
優しくなれる
何でも
してあげたくなる
しずくにも
いっぱいの
愛を注ぎたいと思う
好きという気持ちは
こんなにも
人の心を動かすから
不思議だ