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斉藤太一です
第18章 遅くなってごめんね、かすみ
僕は
もう

とけてしまいそうな
脳を
どうすることも
できずに



かすみの
首元に
甘えるように
顔をうずめると


かすみが
僕の
髪を抱きしめた




「かすみ…」



「………」




「どうしよう

好きで
たまらない…」




「斉藤さん…」




「もっと

…触れたい」



そんなことを
言ってしまうと
もう
止まらなくて

僕は
かすみを
思い切り抱きしめた



もっともっと
強く抱きしめたいけど

優しくしてあげたくて

歯がゆい




その歯がゆさを
誤魔化すように


僕は






かすみの鎖骨に


舌をはわせた
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