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斉藤太一です
第18章 遅くなってごめんね、かすみ


いつもそう

かすみは
言いにくいことや
恥ずかしいことを
話す時は


顔を隠す



今は

僕の胸の中に
顔を隠し


小さな声で
話し始めた





「赤ちゃんがいても…」




「ん?」







「あのね・・

妊娠してても



安定期に入ったら

その・・してもかまわないんだって」







「あ・・う、うん

聞いたことはあるよ」





セックスをしても大丈夫だと
先輩か誰かに
聞いたことがある



そう

かすみが僕に
カラダの関係を
願った時

既に
しずくが
お腹にいたはずなんだ


だから


どうしても
知りたかったんだ

そんなことを
言った理由を





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