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斉藤太一です
第18章 遅くなってごめんね、かすみ
「かすみがね
愛のない誰かに
カラダを
許そうとしてるんだと
思ってしまったんだ
あの時。
それとも
もう
許してしまったのかなって
思ってたんだよ。
僕は・・
僕はもう
その時
かすみのことが
大好きだったから
嫌だったんだ
かすみを
愛していない人に
かすみに
触れて欲しくなかったんだよ
ありがとう
教えてくれて
ずっとね
ずっと気になってたんだ
僕は
ずっとずっと
後悔してたんだ
あんなこと
言ったから
君が
僕の前から
いなくなったんじゃ
ないかって・・」
「・・ごめんなさい・・」
「僕こそ
ごめんね・・
あの日
かすみの願いを
叶えてあげればよかった
僕だって
かすみを
抱きしめたかったんだよ
僕だって
同じことを
願ってたんだ・・・」
かすみの
顔を
上げさせると
かすみは
やっぱり
涙を
流していた
「遅くなってごめんね
かすみの願いを
僕の願いを
叶えてもいい?」
「っ…っうん…」
「そして
しずくの
本当の父親になるよ
本当の
本当のおとーさんに
なりたいんだ
だから
かすみ
僕と
結婚してください」
「っ……はいっ…」