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斉藤太一です
第19章 最終章・・・そんなのいらない
・えっ・・知って・・る?・・
しずくは
まるで
あの頃の
かすみのように
膝を抱えて
顔を隠した
「・・おとーさ・・
おとーさんが
あたしを
大事にしてくれてることも
ママが
ママが
悪くないことも
あたし
あたし知ってるの
全部・・・」
「しずく・・」
「知ってたの
あたし
ずっとね
なんか
変だなって
思ってたんだ
それでね
中学の時
ママの大切にしてる
おとーさんへの手紙
読んだの・・勝手に。
ううん・・
中学からじゃない
おとーさんに
クリーニング屋で
手紙を
渡した時からずっと
なんとなく
分かってたのかもしれない・・・」