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第6章 隅っこと隅っこで

「・・ひとりの時・・かな・・」









「・・じゃあ・・


・・もっとメールしてあげる」






期待しちゃうじゃないか・・






「・・あ・・ほんと？

そうしてくれたら
…うれしいな。



かすみちゃん・・」









「なに？」









「好きな人・・・いる？」





気になってたんだ

ずっと





「・・・・斉藤さんは？


あの人じゃなくて・・違う人。」





え・・僕？





「・・うん・・・いるよ」




目の前に




「・・・私も・・いる」





そうか・・そうだよね・・





「両想い？」



























その後


かすみは




目を閉じたまま


一筋の涙を流した






涙と同時に

ぎゅっと
握りしめた小さな手が


可哀想で




何も言わない
かすみが



愛しくて







君を




抱きしめて
あげたくなったんだよ



あの時